2025年12月の「Gemini 3」および「Gemini for Home」の衝撃的な発表から約1ヶ月。
2026年1月、Googleはさらなる一歩を踏み出し、Geminiは単なる「賢いAI」から、あなたの生活を支える「パーソナル・エージェント(秘書)」へと劇的な進化を遂げました。
前回の記事(2025年12月版)のその先、2026年1月の最新アップデート情報を初心者の方にも分かりやすく解説します。
目玉機能:新機能「Personal Intelligence(パーソナル・インテリジェンス)」
2026年1月14日に発表されたこの機能は、Geminiが「あなたのGmail、Googleフォト、カレンダー」の内容を横断的に理解して助けてくれるというものです。
- 何ができる?:
- 例: 「次の旅行、何を持っていけばいい?」と聞くと、Geminiがカレンダーから旅行先を調べ、過去のメールから予約情報を確認し、Googleフォトからあなたの持っている服を分析して、最適なリストを作ってくれます。
- 例: 「自分の車のタイヤサイズ、何だっけ?」と聞けば、過去に撮った写真や車検の案内メールから情報を探し出してくれます。
- ここが凄い:
これまでのように「指示(プロンプト)」を工夫しなくても、Geminiが勝手にあなたの状況を汲み取ってくれるようになります。
【図解】Personal Intelligenceの設定方法
この機能はプライバシー保護のため、「デフォルトではオフ」になっています。以下の手順で有効化できます。

ステップ①:前提条件の確認
- アカウント:
個人のGoogleアカウント(Workspace等の組織アカウントは順次対応予定)。 - プラン:
Google Oneの「AIプレミアム(Pro/Ultra)」プランに加入していること。 - 環境:
Web(gemini.google.com)またはAndroid/iOSアプリ。
ステップ②:設定メニューから有効化
- Geminiを開く:
右上のプロフィールアイコン(または左下の設定ギア)をタップ。 - メニューを選択:
[Personal Intelligence](または [パーソナル インテリジェンス])を選択します。※項目が表示されない場合は、[拡張機能 (Extensions)] の中にある「Google Workspace」をオンにしてください。 - 連携アプリを選ぶ:
[Connected Apps(接続済みアプリ)] をタップし、連携したいアプリ(Gmail、フォト、カレンダーなど)を個別に「オン」にします。
ステップ③:動作確認(テスト)
設定完了後、Geminiにこう話しかけてみてください。
「今週末の私の予定をまとめて」 「Amazonの最新の注文メールを要約して」
これらにGeminiが「Gmailを確認しています…」といった表示を出しながら回答すれば、設定は成功です。
モデルの標準化:Gemini 3 Flashが「当たり前」に
2026年1月21日のアップデートにより、一般ユーザー向けの標準モデルが「Gemini 3 Flash」へと完全に移行しました。
- Gemini 3 Flashが標準に:
これまでの「Gemini 2.x」世代に代わり、より速く、より賢い「Gemini 3 Flash」が全ユーザーのデフォルトになりました。 - 推論能力の飛躍:
以前の「Pro」クラスの知能を、超軽量の「Flash」が持てるようになったため、スマホ上での動作がさらに軽快になりました。 - 旧モデルの引退:
Gemini 1.0や2.0といった旧世代のモデルは、2026年3月末をもってサポートを終了することが発表されました。
教育の変革:Bett 2026での発表
世界最大の教育テクノロジー展「Bett 2026(1月開催)」にて、Geminiが学校現場に深く入り込むことが決まりました。
- Google Classroomとの完全統合:
先生が作った資料をGeminiが分析し、生徒一人ひとりの理解度に合わせて「別の言い方で説明」したり、練習問題を作ったりする機能が導入されました。 - AI家庭教師:
米国の大学進学適性試験(SAT)などの学習サポートが無料で開放され、Geminiが24時間体制で個別指導を行ってくれるようになります。
分析ツールの進化:Google TrendsへのGemini統合
2026年1月14日、Google Trendsの「調べる」ページにGeminiが搭載されました。
- トレンド分析の自動化:
キーワードを入力するだけで、Geminiが関連する検索語句を最大8個提案し、比較グラフを即座に作成します。マーケティングやネタ探しがこれまで以上に効率化されます。
安全性とプライバシーの強化
「個人のデータを見る」と聞くと不安になりますが、Googleはこれに合わせてセキュリティを強化しました。
- データの学習利用なし:
Personal Intelligenceで参照されるGmailやフォトのデータは、AIの再学習には使われないことが改めて明文化されました。 - 脆弱性の修正:
1月中旬に報告された、カレンダー経由でのデータ漏洩リスクなどの脆弱性は既に修正されており、より安心して「自分専用のAI」として使いこなせる環境が整いました。
まとめ:2026年は「AIを使いこなす」から「AIが寄り添う」へ
2025年末にGemini 3が登場したときは「性能の高さ」が話題でしたが、2026年1月現在は「どれだけ個人の生活に馴染むか」へと焦点が移っています。
今はまだ米国の一部プラン(AI Ultra/Pro)からの先行導入ですが、順次日本語環境でもこの「パーソナルなAI体験」が広がっていく予定です。
これからは、「AIに教える」のではなく「AIに任せる」場面がぐっと増えていくでしょう。
情報源・参考リンク
今回の記事の元となった主な公式情報およびニュースソースです。
- Google公式リリースノート(機能更新)
- Gemini Apps’ release updates & improvements(Personal Intelligenceの発表等)
- Google公式ブログ(The Keyword)
- Transform teaching and learning with updates to Gemini and Google Classroom(Bett 2026発表内容)
- Gmail is entering the Gemini era(Gmail連携の詳細)
- 技術・ニュースメディア(日本語解説)


