【初心者向け】プログラミングの「命名規則」とは?4つのケース(キャメル・スネークなど)の解説

スポンサーリンク
この記事は約4分で読めます。

プログラミングでは、変数(データをしまう箱)や関数(特定の処理をする機能)など、さまざまなものに名前を付けます。この「名前の付け方のルール」を命名規則(めいめいきそく)と呼びます。

この命名規則を統一することは、「読みやすいコード」を作り、複数人で開発を進める上で非常に大切です。

ここでは、プログラミングやWeb制作でよく使われる代表的な4つの書き方(ケース)を紹介します。

命名規則の代表的な4つの「ケース」

キャメルケース(camelCase) 🐪

ラクダの背中のように、文字が上がったり下がったり(大文字・小文字が混ざる)するのが特徴です。
一般的に「キャメルケース」と言えば、この形(ローワーキャメルケース)を指します。
文字列の中にある大文字が「ラクダのこぶ(humps)」のように見えることから名付けられました。

  • ルール:
    1. 最初の単語はすべて小文字で始めます。
    2. 2つ目以降の単語の先頭だけ大文字にします。
  • 例:
    • paddedMinute
    • userName
    • totalAmount
  • 主な用途:
    • JavaScriptやJavaなどのプログラミング言語で、変数名関数名に使われます。

パスカルケース(PascalCase) または アッパーキャメルケース 🏢

キャメルケースと似ていますが、先頭の文字も大文字になります。
1970年代に登場したプログラミング言語「Pascal」の命名規則(各単語の最初の文字を大文字にして連結する) から名付けられました。

  • ルール:
    1. すべての単語の先頭大文字にします。
  • 例:
    • PaddedMinute
    • UserName
    • TotalAmount
  • 主な用途:
    • JavaやC#、Reactなどの言語で、クラス名コンポーネント名(設計図となるもの)に使われます。

スネークケース(snake_case) 🐍

単語と単語の間をアンダースコア(_)でつなぐのが特徴です。
ヘビが這っているように見えることから名付けられました。

  • ルール:
    1. すべての単語を小文字にします。
    2. 単語と単語の間をアンダースコア_)でつなぎます。
  • 例:
    • padded_minute
    • user_name
    • total_amount
  • 主な用途:
    • PythonやRubyなどのプログラミング言語で、変数名関数名に使われます。
    • データベースのカラム名にもよく使われます。

ケバブケース(kebab-case) 🥙

単語と単語の間をハイフン(-)でつなぐのが特徴です。
横から見ると串焼き(ケバブ)のように見えることから名付けられました。

  • ルール:
    1. すべての単語を小文字にします。
    2. 単語と単語の間をハイフン-)でつなぎます。
  • 例:
    • padded-minute
    • user-name
    • total-amount
  • 主な用途:
    • HTMLのクラス名CSSのプロパティ名に使われます。
    • 注意: 多くのプログラミング言語ではハイフンが「引き算」の記号として扱われるため、変数名としては使えません

まとめ:なぜルールが必要なの?

これらのルール(ケース)は、みんなが同じ書き方をすることで、誰がコードを読んでもすぐに「これが変数だ」「これがクラスだ」と区別できるようにするために存在します。

プログラミングを始める際は、まず自分が使う言語やプロジェクトが「どのケース」を標準としているかを確認し、統一された名前の付け方を心がけましょう!

命名規則(4つのケース) 早見表

名称形式区切り文字大文字/小文字のルール主な用途
キャメルケースwordWordなし(結合)1語目小文字、2語目以降の先頭文字を大文字変数名、関数名(JavaScriptなど)
パスカルケースWordWordなし(結合)すべての単語の先頭文字を大文字クラス名、コンポーネント名(Java, C#など)
スネークケースword_wordアンダースコア(_すべて小文字(大文字の場合もある)変数名、関数名(Pythonなど)、データベース名
ケバブケースword-wordハイフン(-すべて小文字CSSのプロパティ名、HTMLのクラス名
error: Content is protected !!