はじめてのGit入門~手を動かしながら覚えるGitコマンド

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手を動かしながら覚えるGitコマンド

初心者向けGit入門記事。init・add・commitからブランチ、マージ、リベース、タグやスタッシュまで、実例とASCII図で分かりやすく解説。

この記事は、実際にコマンドを打って結果を見ながら 学ぶことを目的にしています。

作業環境は WSL2 / Ubuntu を想定していますが、macOS や Windows でも基本は同じです。

作業フォルダを準備

ここに学習用リポジトリを作っていきます。

Gitの初期設定

Gitのインストール確認

(もしインストールされていなければ sudo apt install git

ユーザー名とメール設定

確認:

リポジトリの作成と基本操作

リポジトリを初期化

ASCII図(まだ何もない)

ファイルを作ってステージング

ステージング → コミット

ASCII図(コミット1つできた)

ファイルを編集して差分確認

ステージしてコミット

ログを確認

ASCII図

ブランチ操作

新しいブランチを作って切り替え

README.md を作成

ASCII図

ブランチ一覧

main に戻る

マージとリベース

マージの基本(git merge

ASCII図(直線的につながった)

コンフリクト解消例

解決後 → git addgit commit

リベースの基本

リベースとは、自分のブランチの基点を付け替えて、履歴をまっすぐに並べ直す操作
「他のブランチの最新状態に、自分の作業を後から積み直す」イメージです。

👉 履歴をキレイにしたいときに便利。

インタラクティブリベース

インタラクティブリベースは、過去の複数のコミットを整理・編集するモードです。

主な用途:

  • コミットメッセージ修正(reword)
  • コミットのまとめ(squash)
  • 並べ替えや削除

例:

複数のコミットを1つにまとめる(squash)

コミットメッセージを修正

👉 共有ブランチでは使わず、個人作業で履歴を整理するときに活用。

変更の取り消し

取り消す段階でコマンドが変わります。

作業変更を破棄

ステージ解除

コミットを打ち消す

👉 履歴を壊さずに取り消し。

コミット自体を取り消す(reset)

👉 履歴を書き換えるので個人作業向け。

リモートリポジトリ

履歴の書き換え

タグ(理由とメリット)

タグの用途

  • バージョン管理:リリースバージョンをマーク(v1.0.0、v2.3.1など)
  • 重要なポイント:特定のコミットに目印を付ける
  • リリース管理:本番環境にデプロイしたバージョンを記録

メリット

本番環境にデプロイしたバージョンを記録 することで、「今本番で動いているのはv1.2.0」と明確にわかる。
バグが出たときに「どのバージョンで発生したか」を特定しやすい。

タグは リリースの目印

メリット:リリース管理・過去再現・バージョン管理がシンプル。

スタッシュ(理由とメリット)

スタッシュは 作業を一時保存

メリット:中断しやすい、安全に作業を退避、ブランチ切り替えが楽。

まとめ

Git は「ファイルの状態を記録して履歴を管理する」ツールです。
学ぶ際には、まず リポジトリの初期化・変更の記録・履歴の確認 といった基本操作に慣れることが重要です。

  • 基本操作(init / add / commit / status / log)
    → Git の最小単位であり、履歴管理の仕組みを理解する第一歩です。
  • ブランチ操作(branch / switch / merge / rebase)
    → 複数人での並行作業や、機能開発を効率的に進めるための基本です。
    マージは履歴を残し、リベースは履歴を整理するという違いを理解して使い分けます。
  • 変更の取り消し(restore / revert / reset)
    → 作業中・ステージング中・コミット後のどの段階を取り消したいのかによって使うコマンドが変わります。
    特に revert は履歴を壊さない安全な方法、reset は履歴を書き換える強力な方法として覚えておくと良いです。
  • タグ(tag)
    → リリースや節目に「目印」をつけることで、過去バージョンを簡単に再現でき、チーム開発や配布管理にも役立ちます。
  • スタッシュ(stash)
    → 作業を一時的に退避できるため、未完成の変更を安全に保存し、別のブランチへ切り替えて作業する場面で便利です。

これらを組み合わせることで、Git は「単なる保存ツール」ではなく、チーム開発や長期的なプロジェクト運営を支える強力な履歴管理システムになります。

よく使うGitコマンド早見表

操作内容コマンド例説明
リポジトリ初期化git init新規リポジトリを作成
ユーザー設定git config --global user.name "Taro"名前・メールを設定
ステータス確認git status状態を表示
変更をステージgit add file.txt次のコミットに追加
コミットgit commit -m "message"ステージを記録
履歴確認git log --oneline --graph履歴を簡潔に確認
差分確認git diff未ステージの差分
ブランチ作成+切替git switch -c feature新しいブランチへ
ブランチ一覧git branch一覧表示
マージgit merge featureブランチを統合
リベースgit rebase main履歴を直線化
インタラクティブリベースgit rebase -i HEAD~3履歴を整理
作業の変更を破棄git restore file.txt編集を取り消す
ステージ解除git restore --staged file.txtステージから外す
コミット取り消し(安全)git revert HEAD打ち消しコミットを作成
コミット巻き戻し(危険)git reset --hard HEAD~1履歴ごと消す
タグ作成git tag v1.0.0バージョンに印を付ける
スタッシュgit stash push -m "WIP"作業を一時保存
スタッシュ復元git stash pop作業を復元して削除

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