WordPress 7.0 リリース延期:一般ユーザーやっておくべき「3つの準備」

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WordPress 7.0は、単なる機能追加ではなく、WordPressの仕組みそのものを書き換える野心的なアップデートです。

当初は2026年4月9日に公開が予定されていましたが、リリース直前に技術的な最適化と安定性確保を目的に「数週間の延期」が決定されました 。

この記事では、当初の予定から遅れている理由と、新しいスケジュール、そして運営者が今のうちに済ませておくべき作業を解説します。

なぜリリースが遅れているのか?

最大の理由は、目玉機能である「リアルタイム共同編集(RTC)」の品質を極限まで高めるためです 。

  • Googleドキュメントのような体験を目指して:
    複数の人が同時に同じ記事を編集できる機能が導入されますが、テスト段階で、特定のサーバー環境においてサイト全体の動作が重くなる(キャッシュの問題)可能性が指摘されました 。
  • 11年ぶりの構造変更:
    創始者のマット・マレンウェッグ氏は、目先のリリース日を守ることよりも「将来にわたって安定して動く最高の設計」を優先しました。その結果、データベースに11年ぶりとなる新しいテーブル(データを保存する専用の箱)を追加するなどの抜本的な修正が行われています 。
  • 「究極の安定性」へのこだわり:
    AI時代の基盤となるバージョンだからこそ、不具合を残したままリリースせず、数週間の時間をかけて徹底的に磨き上げることが決まりました 。

新しいリリーススケジュール

現在、開発チームは新しい仕組みの構築に集中するため、作業を一時停止しています。

  • 4月17日まで: 新しいテスト版の公開を一時停止 。
  • 4月22日まで: 正式な「新リリース日」を含む詳細なスケジュールが発表されます 。
  • 5月頃(予測): 数週間の遅れを経て、正式版が登場する見込みです 。

一般ユーザーが今すぐやっておくべき「準備リスト」

リリースが数週間先になったことは、一般ユーザーにとっては「安全にアップデートするための準備時間」ができたことを意味します。
以下の作業を順に進めておきましょう。

PHPバージョンの確認(必須)

WordPress 7.0では、古いPHP(7.2および7.3)のサポートが終了します。

  • 作業内容:
    管理画面の ツール > サイトヘルス > 情報 > サーバー を確認してください。
  • 対応:
    もしPHP 7.4未満であれば、サーバーの管理パネルからPHP 8.2または8.3へ切り替えておきましょう。これを行わないと、7.0への更新通知自体が届きません 。

自動更新設定の見直し(推奨)

メジャーアップデート直後は、予期せぬ不具合が起こりやすいものです。

  • 作業内容:
    ダッシュボード > 更新 ページで、「メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみで自動的に最新の状態に保たれます」に変更しておくことをお勧めします。
  • 理由:
    自分のタイミングでバックアップを取り、安全を確認してから手動で更新するためです。

バックアップの「自動化」を再確認

万が一アップデートに失敗しても、すぐに元に戻せる状態を作っておきます。

  • 作業内容:
    サーバーの定期バックアップ機能やUpdraftPlus などのプラグインを使い、データベースとファイルの両方を外部ストレージなどのバックアップ領域に保存されるよう設定しておきましょう 。

使っていないプラグインの整理

7.0の新しい管理画面(DataViews)は非常に高機能ですが、古いプラグインと干渉する可能性があります。

  • 作業内容:
    半年以上更新されていない、または現在使っていないプラグインは、この機会に思い切って削除しましょう。サイトがシンプルであるほど、不具合のリスクは下がります。

まとめ:5月の正式リリースに向けて

WordPress 7.0のリリース遅延は、サイト運営者にとって「安全に移行するための準備期間」が増えたことを意味します。

4月22日に発表される新スケジュールに注目しつつ、まずはPHPバージョンの確認バックアップの確保を完了させておきましょう 。

準備が整っていれば、今回のアップデートが提供する「共同編集」や「AI連携」といった強力な新機能を、リスクを最小限に抑えて活用できるはずです。

公式情報

リリース延期と今後の予定に関する公式発表

一般ユーザー向け:テスト協力と準備の公式ガイド

PHP要件の変更に関する公式情報

PHP 7.4以上が必須になるという技術的な変更の根拠として掲載します。

延期の原因となった技術的詳細

なぜデータベースの構造変更が必要だったのか、その「理由」を深く知りたい読者向けの技術チケットです。

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